コンチェルト
ホンダ車には音楽用語のモデル名が多いが、これもそのひとつ。協奏曲を意味する。良質で豊かなカーライフを奏でるセダンであることを目指して命名。初代は1988年6月に登場した。
初代のポジショニングは、シビックのワンランク上でアコードよりも下、というもの。つまりシビックを卒業しようとする人のためのクルマだった。ホイールベースは2550mmで、シビックのセダンよりも50mm長かったがベースは同一。4ドアセダンと、リヤクォーターウインドウの大きい5ドアハッチバック車があり、エンジンは1.5L・91psと1.6Lの105/120/130psをそろえた。このクルマは当時、資本提携関係にあったイギリスのオースチン・ローバーグループのための開発も含んでおり、ハッチバック車はイギリスでも生産することになっていた。4ドア車に設定した4WDには2つのシステムがあり、ひとつは1個のビスカスカップリングを用いるタイプ、もうひとつはビスカス2個とドッグクラッチを使ってABSとの整合性を考慮したイントラック型だった。4WDは、1か月遅れの7月からの発売だった。
91年2月、マイナーチェンジ。フロントグリル。ヘッドランプ、テールランプなどを変更。このとき1.6L・DOHCエンジン搭載車を追加した。
92年11月、4ドアセダンのドマーニ発表。事実上コンチェルトのフルモデルチェンジ版だったが、新モデルに移行したかたちで姿を消した。
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