チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第2番 ト長調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第2番 ト長調 | Concerto for piano and orchestra No. 2 Op.44 | 作曲年: 1879-80年 出版年: 1881年 |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例 | |
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1 | 第1楽章 Mov.1 Allegro brillante | 21分30秒 | No Image |
2 | 第2楽章 Mov.2 Andante non troppo | 16分30秒 | No Image |
3 | 第3楽章 Mov.3 Allegro con fuoco | 8分00秒 | No Image |
作品解説
チャイコフスキーには、3曲のピアノ協奏曲がある。その中で圧倒的に人気を誇る第1番に対し、この第2番は、演奏される機会もほとんどなく、あまり知られていない。1879年から1880年にかけて作曲された。友人、ニコライ・ルービンシテインに献呈されたが、翌年1881年、彼は病気のため急死してしまった。よって初演は、1882年モスクワにて、タネーエフのピアノ、アントン・ルービンシテインの指揮で行われた。スケールの大きさ、華やかな演奏効果、息の長い旋律など魅力は多々あるものの、技巧的、形式的な側面が目立ち、第1番と比較すればやはり曲が与えるインパクトは弱い。タネーエフは、この曲について、第1、第2楽章が長すぎること、第2楽章でヴァイオリンとチェロに比重をかけすぎていることなどを指摘しており、これらの理由もまた、この曲があまり演奏されないことの要因になっているのであろうか。
全3楽章から成る。
第1楽章 ト長調 4分の4拍子 アレグロ・ブリランテ:弦とピアノの重厚な和音が曲の堂々した雰囲気を強める。ピアノのヴィルトゥオーゾ的な見せ場も多い。演奏所要時間は約20分。
第2楽章 ニ長調 4分の3拍子 アンダンテ・ノン・トロッポ:終始穏やかに奏される。ヴァイオリンとチェロによる二重奏が中心になっており、ピアノの出番はあまりない。長いわりには、盛り上がりに欠け、とりとめのない印象を与えがちであるかもしれない。演奏所要時間は約7分半。
第3楽章 ト長調 4分の2拍子 アレグロ・コン・フォーコ:力強さと軽やかな躍動感が魅力的。華麗なロンド楽章。ピアノと管弦楽が競うように協奏し、息をつく間もないほどのスリルが面白い。演奏所要時間は約7分。
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