Ballade Op.19とは? わかりやすく解説

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フォーレ:バラード 嬰ヘ長調

英語表記/番号出版情報
フォーレバラード 嬰ヘ長調Ballade  Op.19

作品解説

2007年10月 執筆者: 齊藤 紀子

 アンダンティーノ・カンタービレの嬰ヘ長調、4分の4拍子開始するこの作品は、1879年作曲され翌年出版された。この作品は、1881年リストのすすめによるとされる管弦楽を伴うピアノの版も出版されている。また、3つの部分有機的に関連付けながら主題変容過程を経る手法がとられていることからも、リスト結び付けられることがある
 作品全体通してテンポ初めとした楽想表記変化目まぐるしい。そこには、変更表わすメトロノーム記号に「rit.」等の変化表わすものも加わっている。このようなテンポ変化大きく捉えると、冒頭のアンダンティーノ・カンタービレ→アレグロ・モデラートアンダンテアレグロアンダンテアレグロ・モデラート緩急変化つけられていることがわかる。また、多声的な手法特徴的である。メロディーこの手法により巧妙に扱われ声部の間を縫うように歌われることもあるため、これを浮き立たせるように響かせることが求められる。更に、左手奏する低音転調に際して重要な役割を果たす
 ちなみに、この作品マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』に登場する架空作曲家、ヴァントゥイユの作品のモデルとなったと言われている。




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