プリムラ・アリオニー

●ヨーロッパアルプスに分布しています。標高900~1900メートルほどの日陰の岩場に生え、高さは5~10センチほどになります。葉は長楕円形からへら形で、粘質の腺毛が生えています。早春に、花茎を伸ばしてピンク色から赤紫色の花を咲かせます。真ん中に白い目があります。写真は、園芸品種の「リズモア(cv. Lismor Treasure)」です。
●サクラソウ科サクラソウ属の多年草で、学名は Primula allionii。英名は Auricula。
プリムラ・バウヒニー


●スロベニアに分布しています。アウリクラ種の変種です。アルプスの標高2000メートルほどの石灰岩地帯に生え、高さは10センチほどになります。葉は耳たぶのようなかたちで白粉を帯び、白く縁取られます。春に花茎を伸ばして、淡い黄色の花を咲かせます。花には芳香があり、真ん中にはっきりした白い目があります。
●サクラソウ科サクラソウ属の多年草で、学名は Primula auricula var.bauhinii。英名は Auricula, Bear's ear。
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オーリキュラ
(Auricula から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/29 16:38 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動オーリキュラ(Auricula, P. x pubescens)はサクラソウ科サクラソウ属の多年草。フローリスツ・フラワーの1種で、主にイギリスで栽培・品種改良がなされた。
概要
オーリキュラはアルプスを中心とする山岳地帯に分布するプリムラ・アウリクラ(P. auricula)とこれと近縁種で紅紫色をした花を持つプリムラ・ヒルスタ(P. hirsta)が交雑したプリムラ・プベスケンス(P. x pubescens)が起源とされる。[1]
中世以前から薬草として使用された。16世紀半ばにはイタリアやネーデルランドで栽培の記録がある。イギリスには1570年代にもたらされ、様々な園芸品種が作出された。
日本のサクラソウとの比較
日本で古典園芸植物として発展したサクラソウと、ほとんど同じ時期に発展したオーリキュラであるが、正反対の美意識を反映している。
オーリキュラは端正な花形、多様だがシックな色彩(黒や緑など花色としては特異な物も含まれる)を特徴とするが、サクラソウは多様な花形、ピンクを中心とする淡い色彩を特徴とする。
参考文献
- ^ 『世界のプリムラ』誠文堂新光社、2007年3月22日、201-204頁。
「Auricula」の例文・使い方・用例・文例
- 新鮮であるとき、子実体がゼリーのような硬さであるTremellales目またはAuriculariales目の真菌のいずれか
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