Aplexinae 亜科
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/05 08:31 UTC 版)
「サカマキガイ」の記事における「Aplexinae 亜科」の解説
Aplexa (Amuraplexa) japonica Prozorova et Starobogatov, 1998 サカマキガイ科のうち唯一の日本在来種で、かつ日本のみから知られる。新潟県妙高市の笹ヶ峰付近(標高1340m)がタイプ産地で、関川に注ぐ小川の入り口の苔ベッドで採取されたという。サカマキガイに比べずっと小型で細く、最大でも殻高6.1mm、殻径2.5mmほど。螺塔が高く、殻口は殻高全体の半分程度(サカマキガイでは殻口はもっと大きい)。細長く光沢があり、Aplexa 属の特徴を持つが、記載は殻のみによる。原記載は線図のみによるが、2014年にタイプ標本のカラー写真が公表された。本州の山地帯に分布するが情報は少なく、同属の他種との関係も不明な部分が多い。記載に当たって Prozorova らは、過去に東京から記録されたホタルヒダリマキガイ(後述)は本種の誤同定ではないかと述べている。なお亜属名の Amuraplexa は一般には Aplexa のシノニムとみなされている。 ホタルヒダリマキガイ Aplexa hypnorum (Linnaeus, 1758) ヨーロッパから記載された種で、ホタルガイ亜科のホタルガイなどを左巻きにしたような形状。外来種として東京からの記録がある。Prozorova & Starobogatov (1998) は、在来種である上記の Aplexa japonica の誤同定の可能性があるとする。
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