WHOはアルコール関連問題の低減を主導しており、その重要な手法の一つが簡易介入です。このテストは、簡易介入の対象者をスクリーニングする目的で作成されました。その対象者とは、アルコール依存症までには至っていない危険な飲酒や有害な使用レベルにある人です。
テストは自記式で、10項目からなり、各項目の回答にしたがって0点から4点の点数が付与されています。すなわち、テスト全体では最低が0点、最高が40点です。このテストの特徴の一つは、世界共通なカットオフ値を設定していないことです。このテストが使用される場所の飲酒文化に従い、カットオフ値を自由に変えることができます。危険な飲酒のカットオフ値は世界的には8点です。また、アルコール依存症の場合には13点にしているところが多いようです。わが国では15点あたりが妥当だと考えられています。
AUDITは多くの国で使用されていますが、地域、年齢、性の違いを超えて高い妥当性が報告されています。AUDITは邦訳されていますので、日本語版を添付しました。
