AIFVの登場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 07:57 UTC 版)
アメリカ陸軍は1958年よりMICVの名前のもとで歩兵戦闘車の実用化を計画していたが先にソ連でBMPが実現した。ベトナム戦争時では現地部隊がM113装甲兵員輸送車を改造した応急の歩兵戦闘車型が多用され、1975年にオランダ軍がアメリカ陸軍主導で開発が進んでいたAIFVを採用した(なお、アメリカ陸軍は機動力等を理由にAIFVを採用せず1979年に実用化されたM2ブラッドレーを採用した。)。AIFVはM113をベースに25mm口径機関砲を装備した歩兵戦闘車である。当時、殆どのIFVが装備する20mm口径機関砲は貫徹力が高いが炸薬量不足で榴弾の威力が低く火力支援能力の低い欠点を25mm口径機関砲は解消した。 また、AIFVはM113の車体を流用しているため車体の大部分にアルミ合金が使用されていた。アルミ合金は榴弾等の攻撃によって装甲が融解し車体が大規模に崩壊する欠点がある。そのため装甲兵員輸送車ですらアルミ合金を多用する例は少なく、IFVにおいてもアルミ合金を多用する車両はブラッドレー、ウォーリア、VBCI、K21と少ない。
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