AFC_U23アジアカップ2024とは? わかりやすく解説

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AFC U23アジアカップ2024

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/28 02:36 UTC 版)

AFC U23アジアカップ2024
AFC U23 Asian Cup 2024
كأس آسيا تحت 23 سنة 2024
大会概要
開催国 カタール
日程 2024年4月15日 - 5月3日
チーム数 16 (1連盟)
開催地数 (3都市)
大会結果
優勝  日本 (2回目)
準優勝  ウズベキスタン
3位  イラク
4位  インドネシア
大会統計
試合数 32試合
ゴール数 84点
(1試合平均 2.63点)
総入場者数 136,534人
(1試合平均 4,267人)
得点王 ジャシム英語版(4点)
最優秀選手 藤田譲瑠チマ
最優秀
ゴールキーパー
ネマトフ英語版
フェアプレー賞  ウズベキスタン
 < 20222026

AFC U23アジアカップ2024: AFC U23 Asian Cup 2024)は、2024年4月15日から5月3日までカタールで開催された第6回目のAFC U23アジアカップ日本が4大会ぶり2回目の優勝を果たした[1]

概要

本大会の開催国としてイランサウジアラビアアラブ首長国連邦及びウズベキスタンも立候補していたが[2]2022年10月17日AFC理事会でカタールに決定された[3]

当初は2024年1月に開催される予定だったが[4]2023年6月から7月にかけて中国で開催予定だったAFCアジアカップ2023が、カタールで2024年1月から2月にかけて開催されることになったため開催時期が変更された。

今大会は2024年パリオリンピックサッカー男子のアジア予選を兼ねており、上位3チームはオリンピックの出場権、4位チームはアフリカ予選(アフリカ U-23ネイションズカップ2023)4位チームとのAFC-CAFプレーオフ出場権を得る[5]

予選

2023年9月6日から9月12日にかけて行われた。参加43チームが4チームから成る10グループと3チームから成る1グループの計11グループに分かれ、1回戦制の総当たり戦集中開催で行う。各グループ1位の11チームと2位のうち上位4チームが本大会の出場権を得る。

出場国

予選の結果、以下のチームが本大会の出場権を得た。

出場国・地域 予選順位 出場決定日 出場回数 最高成績
 カタール 開催国 2022年9月30日 5大会連続5回目 3位2018年
 ヨルダン 予選A組1位 2023年9月12日 6大会連続6回目 3位2013年
 韓国 予選B組1位 2023年9月12日 6大会連続6回目 優勝2020年
 ベトナム 予選C組1位 2023年9月9日 5大会連続5回目 準優勝2018年
 日本 予選D組1位 2023年9月12日 6大会連続6回目 優勝2016年
 ウズベキスタン 予選E組1位 2023年9月12日 6大会連続6回目 優勝2018年
 イラク 予選F組1位 2023年9月12日 6大会連続6回目 優勝2013年
 アラブ首長国連邦 予選G組1位 2023年9月12日 3大会連続5回目 準々決勝2013年2016年2020年
 タイ 予選H組1位 2023年9月12日 5大会連続5回目 準々決勝2020年
 オーストラリア 予選I組1位 2023年9月12日 6大会連続6回目 3位2020年
 サウジアラビア 予選J組1位 2023年9月12日 6大会連続6回目 優勝2022年
 インドネシア 予選K組1位 2023年9月12日 初出場
 クウェート 各2位チーム1位 2023年9月12日 2大会連続3回目 グループステージ2013年2022年
 タジキスタン 各2位チーム2位 2023年9月12日 2大会連続2回目 グループステージ2022年
 中華人民共和国 各2位チーム3位 2023年9月12日 2大会連続5回目 グループステージ2013年2016年2018年2020年
 マレーシア 各2位チーム4位 2023年9月12日 2大会連続3回目 準々決勝2018年


開催地

ドーハ カタールでの開催都市
ジャシム・ビン・ハマド・スタジアム アブドゥッラー・ビン・ハリーファ・スタジアム
収容人数: 15,000 収容人数: 10,000
ライヤーン アル=ワクラ
ハリーファ国際スタジアム アル・ジャヌーブ・スタジアム
収容人数: 45,857 収容人数: 44,325

組み合わせ抽選

本大会の組み合わせ抽選会は、2023年11月23日12:00 AST(アラビア標準時)にドーハのウィンダム・ドーハ・ウエスト・ベイで行われた。16チームは4チームから成る4つのグループに分けられ、AFC U23アジアカップ2022での成績に基づいてシードが決定された。開催国としてカタールはトップシードチームにランクされ、自動的にA1のポジションへ入る。

ポット1 ポット2 ポット3 ポット4

抽選結果

グループA
チーム
A1  カタール
A2  オーストラリア
A3  ヨルダン
A4  インドネシア
グループB
チーム
B1  日本
B2  韓国
B3  アラブ首長国連邦
B4  中華人民共和国
グループC
チーム
C1  サウジアラビア
C2  イラク
C3  タイ
C4  タジキスタン
グループD
チーム
D1  ウズベキスタン
D2  ベトナム
D3  クウェート
D4  マレーシア

出場資格

2001年1月1日以降に生まれた選手はトーナメントに出場する資格がある。各チームは最低18名、最低3名のゴールキーパーを含む最大23名の選手からなるチームを登録しなければならない。(大会規則第26.3条)

グループステージ

16チームが4チームずつ4組に分かれて総当たり戦を行う。各グループ上位2チームがノックアウトステージ(決勝トーナメント)に進出する。日時はすべてカタールの現地時間 (UTC+3)。

順位決定方法

総当たり戦において勝利したチームは勝ち点3、引き分けは1、敗戦は0点加算される。勝ち点が並んだチームについては、以下の優先順位により順位を付ける[6]

  1. 当該チーム間の対戦における勝ち点
  2. 当該チーム間の対戦における得失点差
  3. 当該チーム間の対戦における得点数
  4. グループステージ全試合における得失点差
  5. グループステージ全試合における総得点
  6. 2チームのみが同順位で当該チームが最終節で対戦している場合はPK戦
  7. フェアプレーポイント (1点:イエローカード1枚、3点:イエロー2枚による退場、一発レッドカードによる退場、4点:イエロー後、2枚目のカードがイエローではなくレッドによる退場)
  8. 抽選

グループA

チーム 出場権
1  カタール (H) 3 2 1 0 4 1 +3 7 ノックアウトステージ進出
2  インドネシア 3 2 0 1 5 3 +2 6
3  オーストラリア 3 0 2 1 0 1 −1 2
4  ヨルダン 3 0 1 2 2 6 −4 1
出典: AFC
順位の決定基準: グループステージ 順位決定方法
(H) 開催地.
オーストラリア  0 - 0  ヨルダン
レポート
カタール  2 - 0  インドネシア
レポート
観客数: 8,867人
主審: TJK ナスルーロ・カビロフ

インドネシア  1 - 0  オーストラリア
レポート
観客数: 2,925人
主審: KSA マジェド・アル=シャムラニ英語版
ヨルダン  1 - 2  カタール
  • アル=ハジ  52分 (PK)
レポート
  • アル=ヤズィーディー  40分
  • アル=マンナイ  90+13分

カタール  0 - 0  オーストラリア
レポート
観客数: 6,412人
主審: UZB ルスタム・ルトフリン
ヨルダン  1 - 4  インドネシア
レポート
観客数: 5,632人
主審: KUW アンマル・アシュカナニ

グループB

チーム 出場権
1  韓国 3 3 0 0 4 0 +4 9 ノックアウトステージ進出
2  日本 3 2 0 1 3 1 +2 6
3  中華人民共和国 3 1 0 2 2 4 −2 3
4  アラブ首長国連邦 3 0 0 3 1 5 −4 0
出典: AFC
順位の決定基準: グループステージ 順位決定方法
日本  1 - 0  中華人民共和国
レポート
韓国  1 - 0  アラブ首長国連邦
  • イ・ヨンジュン英語版  90+4分
レポート
観客数: 378人
主審: UZB ルスタム・ルトフリン

中華人民共和国  0 - 2  韓国
レポート
  • イ・ヨンジュン英語版  34分69分
観客数: 1,398人
主審: QAT モハメド・アル=シャンマリ

日本  0 - 1  韓国
レポート
  • キム・ミヌ  75分
観客数: 2,683人
主審: KSA マジェド・アル=シャムラニ英語版
アラブ首長国連邦  1 - 2  中華人民共和国
レポート
観客数: 2,411人
主審: LBN フセイン・アボ・イェヒア

グループC

チーム 出場権
1  イラク 3 2 0 1 6 5 +1 6[注 1] ノックアウトステージ進出
2  サウジアラビア 3 2 0 1 10 4 +6 6[注 1]
3  タジキスタン 3 1 0 2 5 8 −3 3
4  タイ 3 1 0 2 2 6 −4 3
出典: AFC
順位の決定基準: グループステージ 順位決定方法
注釈:
  1. ^ a b 直接対決における勝点: イラク 3, サウジアラビア 0.
イラク  0 - 2  タイ
レポート
観客数: 854人
主審: UAE アーメド・エイサ・モハメド・ダルウィッシュ
サウジアラビア  4 - 2  タジキスタン
  • ハーミド英語版  17分
  • アスィーリー  45+8分
  • ヤヒヤ  55分61分
レポート

タイ  0 - 5  サウジアラビア
レポート
観客数: 4,273人
主審: AUS ショーン・エヴァンス英語版
タジキスタン  2 - 4  イラク
  • ソイロフ英語版  45+9分 (PK)
  • マダミノフ  90+5分
レポート
  • マスルキ英語版  14分
  • ジャシム英語版  22分 (PK)
  • ハミード  56分
  • アル=キナニ  87分

サウジアラビア  1 - 2  イラク
  • A・アル=ガームディー英語版  45+10分
レポート
タイ  0 - 1  タジキスタン
レポート
観客数: 1,498人
主審: UAE ヤヒヤ・アル=ムラ

グループD

チーム 出場権
1  ウズベキスタン 3 3 0 0 10 0 +10 9 ノックアウトステージ進出
2  ベトナム 3 2 0 1 5 4 +1 6
3  クウェート 3 1 0 2 3 9 −6 3
4  マレーシア 3 0 0 3 1 6 −5 0
出典: AFC
順位の決定基準: グループステージ 順位決定方法
ウズベキスタン  2 - 0  マレーシア
レポート
ベトナム  3 - 1  クウェート
  • グエン・ヴァン・トゥン英語版  45+1分
  • ブイ・ヴィ・ハオ英語版  47分76分
レポート
  • アル=アワディ  45+9分 (PK)
観客数: 394人
主審: QAT アブドゥラ・アル=マリ

マレーシア  0 - 2  ベトナム
レポート
  • クアット・ヴァン・カン英語版  39分
  • ヴォー・ホアン・ミン・コア英語版  60分 (PK)
クウェート  0 - 5  ウズベキスタン
レポート
観客数: 3,113人
主審: SYR ハンナ・ハッターブ

ウズベキスタン  3 - 0  ベトナム
  • オディロフ  4分40分
  • ジヤノフ英語版  36分
レポート
観客数: 2,817人
主審: KOR キム・ウソン
クウェート  2 - 1  マレーシア
  • アル=アワディ  45+14分 (PK)
  • アル=カイシ  60分
レポート
観客数: 3,064人
主審: AUS アレックス・キング英語版

ノックアウトステージ

フォーマット

ノックアウトステージでは、45分ハーフの試合で決着が付かない場合は15分ハーフの延長戦が行われる。この延長戦でも決着がつかない場合は引き分けとなり、PK戦で勝ち進むチームを決める。

進出チーム

4つの各グループから上位2チームがノックアウトステージに進出した。

グループ グループ1位 グループ2位
A  カタール  インドネシア
B  韓国  日本
C  イラク  サウジアラビア
D  ウズベキスタン  ベトナム

トーナメント表

試合日時はすべてカタールの現地時間 (UTC+3)。

 
準々決勝 準決勝 決勝
 
                   
 
4月25日 - ドーハ (ジャシム・ビン・ハマド)
 
 
 カタール 2
 
4月29日 - ドーハ (ジャシム・ビン・ハマド)
 
 日本 (延長) 4
 
 日本 2
 
4月26日 - アル=ワクラ
 
 イラク 0
 
 イラク 1
 
5月3日 - ドーハ (ジャシム・ビン・ハマド)
 
 ベトナム 0
 
 日本 1
 
4月25日 - ドーハ (アブドゥッラー・ビン・ハリーファ)
 
 ウズベキスタン 0
 
 韓国 2 (10)
 
4月29日 - ドーハ (アブドゥッラー・ビン・ハリーファ)
 
 インドネシア (p) 2 (11)
 
 インドネシア 0
 
4月26日 - ライヤーン
 
 ウズベキスタン 2 3位決定戦
 
 ウズベキスタン 2
 
5月2日 - ドーハ (アブドゥッラー・ビン・ハリーファ)
 
 サウジアラビア 0
 
 イラク (延長) 2
 
 
 インドネシア 1
 

準々決勝

カタール  2 - 4 (延長)  日本
レポート
観客数: 9,573人
主審: SYR ハンナ・ハッターブ

韓国  2 - 2 (延長)  インドネシア
レポート
  • ラファエル英語版  15分45+3分
PK戦
  • キム・ミヌ
  • イ・ガンヒ
  • ファン・ジェウォン英語版
  • ペク・サンフン英語版
  • ピョン・ジュンス
  • カン・サンユン英語版
  • チョン・サンビン英語版
  • ホン・ユンサン英語版
  • チョ・ヒョンテク英語版
  • ペク・ジョンボム英語版
  • キム・ミヌ
  • イ・ガンヒ
10 - 11
観客数: 9,105人
主審: AUS ショーン・エヴァンス英語版

ウズベキスタン  2 - 0  サウジアラビア
  • ノルチャエフ英語版  45+2分
  • ラフモナリエフ英語版  84分
レポート

イラク  1 - 0  ベトナム
レポート

準決勝

勝者は2024年夏季オリンピックへの出場権を獲得する。

インドネシア  0 - 2  ウズベキスタン
レポート

日本  2 - 0  イラク
レポート
観客数: 6,405人
主審: AUS ショーン・エヴァンス英語版

3位決定戦

勝者は2024年夏季オリンピック(グループB)への出場権を獲得する。 敗者はCAF予選4位 ギニアとのプレーオフに進む。

イラク  2 - 1 (延長)  インドネシア
レポート
観客数: 8,090人
主審: KSA マジェド・アル=シャムラニ英語版

決勝

勝者は2024年パリオリンピックのサッカー競技・男子グループD、敗者はグループCに振り分けられる。

優勝国

 AFC U23アジアカップ2024優勝国 

日本
4大会ぶり2回目

表彰

以下の通りに表彰された[7][8][9]

大会最優秀選手 得点王 ベストゴールキーパー フェアプレー賞
藤田譲瑠チマ アリ・ジャシム英語版(4得点) アブドゥヴォヒド・ネマトフ英語版  ウズベキスタン

パリオリンピックのサッカー競技出場国

AFCからは以下の3チームが2024年パリオリンピックのサッカー競技・男子の出場資格を得た。

出場国・地域 予選順位 出場決定日 出場回数 最高成績
 日本 優勝 2024年4月29日 8大会連続12回目 3位 (1968)
 ウズベキスタン 準優勝 2024年4月29日 初出場
 イラク 3位 2024年5月2日 2大会ぶり6回目 4位 (2004)

脚注

出典

  1. ^ U23アジアカップ 決勝 U-23日本 vs. U-23ウズベキスタン”. スポーツナビ (2024年5月4日). 2024年6月26日閲覧。
  2. ^ Qatar recommended as host for the AFC U23 Asian Cup 2024™”. AFC (2022年9月30日). 2023年5月23日閲覧。
  3. ^ Qatar to host AFC Asian Cup 2023™; India and Saudi Arabia shortlisted for 2027 edition”. AFC (2022年10月17日). 2023年5月23日閲覧。
  4. ^ 世代別アジア杯の日程が決定…パリ五輪予選を兼ねるU23アジア杯2024は24年1月開催に”. ゲキサカ (2022年8月1日). 2023年5月23日閲覧。
  5. ^ 【パリ2024への道】サッカー、出場資格取得プロセスを解説”. olympics.com (2023年1月11日). 2023年5月23日閲覧。
  6. ^ COMPETITION REGULATIONS AFC U23 ASIAN CUP 2024”. AFC. 2024年3月4日閲覧。
  7. ^ Fujita named MVP”. AFC (2024年5月4日). 2024年5月4日閲覧。
  8. ^ Iraq's Jasim takes Yili Top Scorer award”. AFC (2024年5月4日). 2024年5月4日閲覧。
  9. ^ Nematov wins Best Goalkeeper award”. AFC (2024年5月4日). 2024年5月4日閲覧。

外部リンク




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