A, 伝統的分類に基づく硬骨魚類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 09:57 UTC 版)
「硬骨魚類」の記事における「A, 伝統的分類に基づく硬骨魚類」の解説
軟骨魚類・硬骨魚類は、古くは魚綱の下位の軟骨魚亜綱・硬骨魚亜綱としたが、今では魚類を魚上綱として、軟骨魚綱と硬骨魚綱の2綱に分けることが多い。なお魚類に無顎類(ヤツメウナギやヌタウナギ等)を含めるかどうかは、研究者によって意見が分かれる。 生物の進化上は、硬骨魚類は軟骨魚類から、軟骨魚類は無顎類から分岐した。また、両生綱、爬虫綱、鳥綱、哺乳綱は、硬骨魚類から分岐した。下図参照。 脊椎動物 無顎類 (A) 顎口類 軟骨魚類 (B) 硬骨魚類 条鰭魚類 (C) 肉鰭魚類 肺魚類 (D) 四肢動物 両生類 爬虫類 鳥類 哺乳類 すなわち、硬骨魚類は (C) + (D) のグループであり側系統群(単系統群から一部の群を除いたグループ)のため、この場合、分岐分類学の立場では(無脊椎動物や爬虫類などと同様)生物分類の単位とはされないはずである(後述)。ただし、実用性の観点から、硬骨魚類の分類名は現在も広く使用されている。しかし、分岐分類においても「硬骨魚類 (Osteichthyes)」の名称は定義を変えて使用されており、伝統的な分類体系と混同され混乱を招くことも多い。
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