9番地:ポルハウス
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「オペルンガッセ (ウィーン)」の記事における「9番地:ポルハウス」の解説
トライトルシュトラーセ通り(Treitlstraße)3番地とカールスプラッツ広場と交差する角には現在、ウィーン工科大学の校舎がある。この建物は、1930年-1931年、建築家のフリッツ・ユトマンとエゴン・リスにより建てられた。建築主は建築グループの「ポル」(Porr)だったが、実際の利用者は繊維産業の労働者と接客業の雇用主の組合で、その本部庁舎として利用されていた。ポル自身の入居先は隣りの11番地だったが、広く「ポルハウス」(Porrhaus)と呼ばれるようになった。 1930年代ウィーンの建物のうちでも最も重要性の高い建築群に属するとされており、カールスプラッツ広場に面した土地柄、街の中でも特に目立つ建物となっている。鉄筋コンクリート6階建てで、即物的な形状と区切りのない通しの窓が特徴となっている。フェストザール(祝祭ホール)では1932年に作家のカール・クラウスがオッフェンバック講義を開催し、それにちなんで後に「オッフェンバックザール」と改称された。 ロビーには労働運動の指導者、アントン・フエーバー・フォン・マリオ・ペトルッチをかたどった1950年代製の銅製の胸像が置かれていた。第二次世界大戦後の連合軍占領統治時代には、1955年まで、ソ連の情報センターが置かれていた。元々、この場所には高層ビルを作る計画があったが、市の建築課の反対により実現しなかった。
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