610系登場の背景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 05:12 UTC 版)
「阪急610系電車」の記事における「610系登場の背景」の解説
第二次世界大戦後の輸送需要の急増に伴って、小型車しか入線できなかった宝塚線においても車両の大型化が急務となった。1951年より大型車の運転を可能にするための規格向上工事を行い、1952年3月より810系と600系で大型車の運転が開始された。引き続き小型車の大型化が進められ、51形など木造車の不燃化を図るため、車体を新製して台車・電気品を流用した上で改造名目での新造により1953年に登場したのが610系である。 610系の製造は小型車の改造名義で行われ、51形の木造車34両と1形の2両の計36両が対象となった。台車・電気品等を380形・500形に転用し、捻出した機器類を流用の上、新製した車体と組み合わせる手法で行われた。小型車の機器流用のため車体長は15mと短いが、宝塚線の規格向上工事が完了したことで大型車並みの車体幅を確保した中型車となった。車体にも新たな軽量化技術を採用したことで、輸送力増強とともに新車並みのサービス提供が可能となった。
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