2020年発見の中国写本
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「論語義疏」の記事における「2020年発見の中国写本」の解説
2020年、6〜7世紀初めに中国で書かれたと見られる写本の一部(子罕篇の一部と郷党篇の全体)が日本で確認された。この写本は、2017年に慶應義塾大学が古書店から購入し、2018年以降調査を進めてきたものである。字体から、隋以前の写本であり、遣隋使、または遣唐使によって日本にもたらされたものだと考えられている。また古代の藤原氏印が押されていることや、藤原貞幹の『好古雑記』には壬生家が所蔵していたという記載があることから、日本に長く伝来してきた書物であると言える。 この本は、『論語』の伝世最古の写本であるとともに、仏典以外のまとまった紙の写本では現存最古級とされている。また、中国で書写された本であり、邢昺『論語正義』が混じっていないという点で、上記の日本抄本とは一線を画している。
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