2016年:バリー・ジェンキンスとの出会い
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「ニコラス・ブリテル」の記事における「2016年:バリー・ジェンキンスとの出会い」の解説
2016年のブリテルは、批評的成功を収め、アカデミー作品賞にも輝いたバリー・ジェンキンス監督作品『ムーンライト』の音楽も作曲している。ブリテルとジェンキンスを引き合わせたのは、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』を手掛けたプランBエンターテインメントの製作者だった。この作品でブリテルは、ヒップホップの技法であるチョップド・アンド・スクリュード(英語版)を取り入れた。ブリテルの映画音楽は、2017年のアカデミー作曲賞とゴールデングローブ賞 作曲賞にノミネートされた。『ニューヨーク・タイムズ』紙のA・O・スコットは、作品自体を「最初のショットから最後まで、『ムーンライト』は今まで観たことのないほど美しい作品だ」と評した上で、ブリテルの映画音楽を含めた劇中曲について、「驚くばかりで完璧だ」と述べた。ブリテルの作った映画音楽は、「映画本編と同じように、観る者の頭と心から消えようとしない、魅了的な音楽コレクション」(CutPrintFilm) と評され、ブルックリン・マガジン(英語版)で2016年の10大音楽ニュース (The Ten Best Music Moments of 2016) に選ばれるなど高く評価された。映画のサウンドトラックアルバムは、iTunesで2016年のサウンドトラックアルバムトップ25にランクインしたほか、ブリテルのプロデュースでレイクショア・レコーズから発売され、特別盤のビニル盤コレクターズ・エディションも販売された。ブリテルが作った「ミドル・オブ・ザ・ワールド」"Middle of the World" は、iTunesで2016年のサウンドトラック収録曲トップ25にランクインした。 バリー・ジェンキンスは、『ムーンライト』で成功を収めた後、ジェイムズ・ボールドウィンの『ビール・ストリートに口あらば(英語版)』を翻案する新作映画『ビール・ストリートの恋人たち』に取り掛かった。この作品でもジェンキンスとブリテルはタッグを組み、英国アカデミー賞作曲賞やアカデミー作曲賞ノミネートを受けるなど、作品だけでなくブリテルの映画音楽も高く評価を受けた。
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