20世紀アメリカ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/04 23:40 UTC 版)
「ネクロノミコン」を読むことを夢見るドクター・ウイチャリイは、古書店の店主から、ネクロノミコンよりも恐ろしいとされる本を押し付けられる形で手に入れる。半信半疑でウイチャリイが本を開くと、その序文には、第23星雲ヴールの住人であるトラヴィールの体験した出来事が書かれており、ウイチャリイは衝撃を受けつつも、馬鹿馬鹿しいと判定する。 そのとき、唐突に、ウイチャリイの部屋に店主が現れ、「自分もその本の過去の持ち主であり、その本は持ち主から持ち主へと代々伝わってきている呪物だ」と答える。そしてウイチャリイに、続きのページを読むとすべてを知ることができると、誘惑の言葉をかけてくる。 ウイチャリイは誘惑に負けそうになるが、どこからか諸力が集まってきて、ウイチャリイを本から引きはがそうと、店主と本と闇の力に対抗する作用が働く。ウイチャリイは、この諸力は店主と同様にかつての本を守護する者達であり、団結して反抗しているのではないかと思い至る。そしてウイチャリイは誘惑に耐え切り、本を掴み、暖炉に投げ込む。 店主は炎の中から、全く焼けていない本を回収する。空間から描写のしようもないおぞましいものが現れ、店主と共に姿を消す。その後、ウイチャリイは再び古書店を訪れるがもぬけの殻であり、以来ウイチャリイはネクロノミコンに対する興味を失った。
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