2種類の反響言語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 05:38 UTC 版)
例えば、母親から「晩御飯に何を食べたい?」と訊かれた子が「晩御飯に何を食べたい?」と鸚鵡返しに答えることを即時性反響言語(即時エコラリア)という。これに対し、自閉症の児童がテレビCMの気に入ったフレーズや親からの叱責の言葉などを、時間が経ってからも状況に関わらず繰り返し話すことを遅延性反響言語(遅延エコラリア)という。後者には、肯定的な気持ちを表したり、自らの行動を制御するなど7種類の類型がある。D.M.Ricksの研究によれば、3~5歳の自閉症児は録音された自らの発声のみを模倣し、大人や他の自閉症児の発声は無視する傾向がある。精神科医レオ・カナーは、「周囲からは意味不明に思える言語仕様であっても、本人にとってはその言葉を覚えたときの特定の事物や場面と結びついており、聴き手がその個人的な体験にたどりつければ、なぜその言葉を選ぶのか理解することができる」と述べている[リンク切れ]。
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