1996年のJリーグカップとは? わかりやすく解説

1996年のJリーグカップ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/30 08:03 UTC 版)

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1996 Jリーグカップ
Jリーグヤマザキナビスコカップ
開催国 日本
開催期間 1996年6月1日 - 9月25日
参加チーム数 16
優勝 清水エスパルス
準優勝 ヴェルディ川崎
サントリーC出場 清水エスパルス
ヴェルディ川崎
試合総数 115
ゴール数 337 (1試合平均 2.93点)
観客動員数 1,335,361 (1試合平均 11,612人)
得点王 オリバ(清水・9得点)
最優秀選手 サントス(清水)
1994
1997
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1996年Jリーグカップ6月1日に開幕し、9月25日迄の日程で行われた大会である。

優勝は清水エスパルス(初優勝)。

概要

ヤマザキナビスコを冠スポンサーとしてJリーグヤマザキナビスコカップの名称で開催された。2年振りの開催となった今回は、最少試合数となった前回とは一転して、全115試合(各チーム最低14試合)という試合数の規模では過去最大の大会となった。

今回より準決勝までの試合で最も活躍した21歳以下の選手に贈られるニューヒーロー賞が創設された。

レギュレーション

1996年のJリーグカップのレギュレーションは以下の通りである。

  • 参加クラブはJリーグの16クラブ。
  • 8チームずつ2グループに分かれ、すべてのカードでホーム・アンド・アウェー2回戦総当たり(全7カード×2回戦=14試合)戦を行う。
    • 1週間で同じカードが2試合組まれ、同じ対戦相手と連続して試合を行う(土曜日-第1戦 翌水曜日-第2戦)。各試合は「Round◯ 1st/2nd Leg」のように称した。
  • グループリーグは90分で同点の場合引き分けとし、延長戦・PK戦は行わない。
  • グループリーグでの勝敗(勝ち点)は、各試合ごとではなく「ホーム・アンド・アウェー2試合のスコアの単純合計」で判断し、2試合合計得点での勝者に勝ち点3、同点の場合両者に勝ち点1を与える。アウェーゴールルールは適用しない。
    • 例えば、第1戦が3-2、第2戦が0-1の場合、「2戦合計3-3」となり対戦結果は引き分けとして両チームに勝ち点1を与える(勝ち点3ずつ、ではない)。
      • このため、試合ごとの勝敗に基づく成績と、上記(H/A通算の勝敗)による勝ち点が逆転するケースが生じる。例えば、Bグループは90分の通算成績では名古屋が2勝4分け8敗、福岡が3勝4分け7敗だが、2試合合計の成績では名古屋が2勝1分け4敗(勝ち点7)、福岡が1勝6敗(勝ち点3)となり、名古屋の方が上位に来る。
  • 各グループ1位・2位の計4チームが決勝トーナメントに進出。
  • 決勝トーナメントはノックアウト方式の1回戦制。
    • 準決勝は、90分で決着がつかない場合、Vゴール方式の延長戦を行い、それでも決着しない場合はPK戦を実施。
    • 決勝戦は、90分で決着がつかない場合、フルタイム(Vゴール方式ではない)延長戦を行い、それでも決着しない場合はPK戦を実施。

グループリーグ

グループリーグは6月1日 - 7月3日8月10日 - 8月21日に行われた(台風の影響により、1試合は8月24日に開催)。アトランタオリンピックへ向けたU-23サッカー日本代表の強化期間によるリーグ戦中断時期を利用したものであるが、五輪期間中は本大会も中断した。

順位表(左)の試合数・勝敗は「勝ち点算出上の勝敗」を示す。実際の対戦結果は戦績表(右)を参照のこと。

グループA

チーム REY BEL SFR MAR JUB GAM RED SAN
1 柏レイソル 7 5 0 2 24 16 +8 15 準決勝進出 1–2 1–2 0–0 2–1 2–0 2–0 3–1
2 ベルマーレ平塚 7 4 1 2 23 15 +8 13 3–1 3–0 1–1 1–3 0–0 1–2 3–1
3 サンフレッチェ広島 7 4 1 2 22 20 +2 13 1–3 2–3 2–2 1–0 1–1 2–3 0–0
4 横浜マリノス 7 4 0 3 22 20 +2 12 3–1 0–3 3–5 2–0 2–3 2–0 0–1
5 ジュビロ磐田 7 3 1 3 21 17 +4 10 1–1 2–1 1–0 0–2 3–1 2–2 0–0
6 ガンバ大阪 7 3 1 3 15 30 −15 10 1–4 1–1 0–3 1–1 0–5 1–1 4–3
7 浦和レッズ 7 2 0 5 16 20 −4 6 1–3 0–0 0–2 2–1 1–2 3–0 0–1
8 京都パープルサンガ 7 2 0 5 14 19 −5 6 0–0 1–1 0–1 1–3 3–1 1–2 1–1
出典: 順位表公式記録
順位の決定基準: レギュレーション

グループB

チーム SSP VER FLU JEF ANT CRZ GRA AVI
1 清水エスパルス 7 5 1 1 22 16 +6 16 準決勝進出 0–0 3–3 4–0 1–0 2–1 2–0 3–1
2 ヴェルディ川崎 7 4 2 1 25 13 +12 14 0–0 3–1 1–2 1–1 3–0 4–0 0–1
3 横浜フリューゲルス 7 3 3 1 27 20 +7 12 0–1 5–1 2–3 1–1 1–1 1–1 4–1
4 ジェフユナイテッド市原 7 3 1 3 20 22 −2 10 3–1 0–2 1–5 1–1 2–0 1–0 0–1
5 鹿島アントラーズ 7 2 3 2 16 12 +4 9 2–2 1–1 1–1 1–1 0–3 2–0 2–0
6 セレッソ大阪 7 2 1 4 23 26 −3 7 0–1 0–1 1–1 3–3 0–2 3–1 8–1
7 名古屋グランパスエイト 7 2 1 4 19 26 −7 7 6–1 0–3 1–1 1–1 0–2 6–1 3–3
8 アビスパ福岡 7 1 0 6 14 31 −17 3 0–1 2–5 1–1 0–2 0–0 2–2 1–0
出典: 順位表公式記録
順位の決定基準: レギュレーション

決勝トーナメント

準決勝

1996年9月4日
19:01
柏レイソル 1 - 2 ヴェルディ川崎
有馬賢二  59分 公式記録 アルジェウ  11分
マグロン  45分
国立霞ヶ丘競技場陸上競技場
観客数: 14,155人
主審: ベルナール・ソール

1996年9月4日
19:03
清水エスパルス 5 - 0 ベルマーレ平塚
オリバ  15分22分
大榎克己  18分
長谷川健太  56分
伊東輝悦  84分
公式記録
日本平スタジアム
観客数: 13,629人
主審: リムキーチョン

決勝

1996年9月25日
19:01
ヴェルディ川崎 3 - 3
(延長)
清水エスパルス
 87分 (o.g.)
アルジェウ  89分
ビスマルク  105分
公式記録 長谷川健太  68分
オリバ  81分
サントス  90分
  PK戦  
三浦知良
マグロン
ビスマルク
北澤豪
アルジェウ
4 - 5 澤登正朗
サントス
大榎克己
森岡隆三
オリバ
エスパルス
GK 1 真田雅則
DF 3 安藤正裕
DF 11 森岡隆三
DF 2 斉藤俊秀
DF 4 堀池巧
MF 8 オリバ
MF 5 サントス
MF 7 永井秀樹 100分
MF 6 大榎克己
MF 10 澤登正朗
FW 9 長谷川健太
控え:
GK 16 中原幸司
DF 12 白井博幸 100分
MF 14 伊東輝悦
MF 13 戸田和幸
FW 15 向島建
監督:
オズワルド・アルディレス
ヴェルディ
GK 1 菊池新吉
DF 2 石川巧 81分
DF 6 中村忠 75分
DF 10 菅原智
DF 3 アルジェウ
DF 5 柱谷哲二
MF 7 ビスマルク
MF 8 北澤豪
MF 4 三浦泰年 86分
FW 11 三浦知良
FW 9 マグロン
控え:
GK 16 大石尚哉
DF 13 菊池利三 81分
DF 12 西澤淳二 86分
FW 15 布部陽功
FW 14 玄新哲 75分
監督:
エメルソン・レオン
テレビ中継

表彰

得点ランキング

順位 選手 得点
1 オリバ (清水) 9
2 関浩二(平塚) 8
3 前園真聖(横浜F) 7
ジーニョ(横浜F)
長谷川健太(清水)
中山雅史(磐田)

出典:J. League Data Site

関連項目






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