1974年オーストラリア側の状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/24 22:46 UTC 版)
「日豪砂糖交渉」の記事における「1974年オーストラリア側の状況」の解説
イギリス連邦の一国であるオーストラリアはイギリス連邦砂糖協定に加わり、砂糖市場の中心であったイギリスに特恵価格で安定的に原糖を輸出をしていた。しかしイギリスがEC:欧州共同体に加わることで1974年末にはイギリス連邦砂糖協定は失効することになった。オーストラリアは大きな安定輸出先を失うことになる。そのため、オーストラリアは新たな安定輸出先を求めていた。オーストラリアではサトウキビ生産農家のほとんどはクインズランド州に集中するが、クインズランド州では州政府がサトウキビを一旦全量を買付、CSR(コロニアル・シュガー・リファイナリー)という企業に原糖の輸出に関する一切の権限と業務を委託している。CSRは砂糖・鉱業・建材・牧畜・化学・その他を扱うコングロマリットで1974年当時はオーストラリアで第二の大きさを誇った企業である。この為、日本製糖業界が砂糖の貿易について交渉する相手はCSRになる。
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