1838年:東進
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「トマス・シンプソン (探検家)」の記事における「1838年:東進」の解説
この年の早い時期に、シンプソンは陸路でのコッパーマイン川上流部の探索を試みた。夏になると一行は、コッパーマイン川を下り、融水の流れに沿って進み、氷結したままの北極海へ至った。そこで氷が姿を消すまで2週間待ち、やがてゆっくりと東へ進み始めた。8月20日、一行は、フランクリンが到達していたケント半島のターンアゲイン岬からわずか数マイルのところで、氷に行手を阻まれた。ここでディーズは船に残り、シンプソンはさらに「100マイル」(160km) ほど陸上を進み、アレクサンダー岬(Point Alexander)という場所まで達したとされる。このとき北方に見えた土地を、シンプソンは「ビクトリア・ランド (Victoria Land)」と名付けた(ビクトリア島)。東方にはクイーン・モード湾の海面が広がっていた。シンプソンは、氷結した海で動けなくなっていたディーズのボートへ戻った。数日後、突如として氷が開き、一行はコッパーマイン川まで容易に航行して戻ることができた。この探索行は、フランクリンよりも、ほんの少しだけ先へ進んだだけで終わった。
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