111In標識ペプチド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/24 06:25 UTC 版)
「インジウム111」の記事における「111In標識ペプチド」の解説
111In-ペンテトレオチド(別名:111In (diethylenetriaminopentaacetic/DTPA)-(octreotide), 111In-オクトレオチドDTPA)Octreotideは、ソマトスタチン受容体阻害薬であり、ソマトスタチン受容体2および5に高い親和性で結合し、受容体の正常な機能を阻害する。本薬は、ソマトスタチン受容体が過剰に発現または活性化している幾つかの神経内分泌腫瘍の治療薬として使用される。その例を以下に挙げる。交感神経系腫瘍:褐色細胞腫、神経芽細胞腫、神経節細胞腫、傍神経節腫 消化管・膵(GEP)腫瘍:カルチノイド、インスリノーマ 甲状腺髄様癌、下垂体腺腫、小細胞肺癌 111In-ペンテトレオチド造影により、ソマトスタチン受容体2,5の存在、発現レベル、病状の程度、治療に対する反応を確認出来る 111Inは、血液細胞や成分を標識する目的で、111In-オキシキノリンとしても製剤化出来る 血小板標識 — 血栓検出 白血球標識 — 炎症や膿瘍の局在確認、骨髄炎の検出とモニタリング、真菌性動脈瘤の検出、血管グラフトやシャントの感染症の検出、白血球の動態確認
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