1号機の老朽化問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 08:57 UTC 版)
「玄海原子力発電所」の記事における「1号機の老朽化問題」の解説
1号機の脆性遷移温度が、1993年(平成5年)に56℃、2009年(平成21年)には98℃と上昇しており、専門家からは、想定以上に老朽化が進んでおり、緊急冷却の際に原子炉圧力容器が破損する恐れがあると指摘されていた。なお、九州電力側は脆性転移温度を測定するための試験片を圧力容器より炉心に近い場所に置いてあることから、現在の脆性遷移温度は80℃と推定している。この指摘を受け、古川康佐賀県知事は脆性遷移温度のデータ開示を要求し、岸本英雄玄海町長は「廃炉の議論を今すぐにでも始めなければならない」と述べた。 2015年3月18日には、同年4月27日を廃止予定日として運転終了することおよび電気事業法に基づき電気工作物変更の届出を行うことが発表され、2015年4月27日をもって電気事業法においては法的に廃炉となった。また、2015年12月22日には原子力規制委員会に廃止措置計画認可申請書が提出され、廃炉に向けた手続きが進められることとなった。
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