はくちょうのみずうみ〔ハクテウのみづうみ〕【白鳥の湖】
白鳥の湖
白鳥の湖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/11 14:13 UTC 版)
『白鳥の湖』(はくちょうのみずうみ、 露: Лебединое озеро, 仏: Le Lac des cygnes, 英: Swan Lake)は、ピョートル・チャイコフスキーが作曲したバレエ音楽(作品20)、およびそれを用いたバレエ作品である[2]。
注釈
- ^ チャイコフスキーが初めて取り組んだバレエ音楽は、1870年にボリショイ劇場から依頼を受けた『シンデレラ』であるが、何らかの理由で作曲を中断している。したがって、実際に完成し、発表されたバレエ音楽は『白鳥の湖』が最初である(森田稔 1999, pp. 95-96)。
- ^ 初演時のポスターの配役表では、オディール役のダンサー名は「***」とだけ記載されており、名前が明示されていない。しかし、当時は二役を踊る人をこのように記載する習慣があったことから、オデットとオディールは初演時から一人二役であったと考えられる(森田稔 1999, pp. 129-130)。
- ^ 。1946年から2019年までに日本国内で本作が全幕上演された回数は2057回に上り、他の演目の上演回数を大きく上回る(“Performances 公演記録を探す”. バレエアーカイブ. 昭和音楽大学. 2021年4月22日閲覧。)。
- ^ 本作の「白鳥」のモデルとなった鳥については、ハクチョウではなくツルであるという説がある。音楽学者の西岡信雄は、「ハクチョウはダンスを踊ることはできない。白鳥のモデルは求愛のダンスを踊るツルであり、タンチョウが存在する日本と違って白いツルがいなかったヨーロッパだったので、ツルのダンスにハクチョウの白いイメージをあわせたのではないか」と述べ、実際にツルの求愛のダンスと本作のダンスの刻むリズムが同じであるとの研究成果を発表している(「白鳥の湖、モデルはツル」『日本経済新聞』、2003年5月19日。)。
- ^ 当該動画に付記された説明文によれば、この演奏は子供向けにナレーションを伴う形で行われたが、当該動画は演奏部分のみを抜粋して制作されている。なお、『白鳥の湖』のナレーション付き演奏は、スロヴァキア放送交響楽団によるものがナクソスからリリースされている(“チャイコフスキー:バレエ音楽「白鳥の湖」(子供のためのナレーション入り)”. ナクソス・ジャパン. 2018年10月9日閲覧。)。また、日本国内では、東京シティ・バレエ団が2018年5月にナレーション・台詞付きの公演を行っている(“”セリフ付き”バレエ「白鳥の湖」”. 東京シティ・バレエ団 (2018年5月27日). 2018年10月9日閲覧。)。
出典
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白鳥の湖
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演目名は白鳥の湖であるが、曲はチャイコフスキーの同曲ではなく、サン=サーンスの組曲「動物の謝肉祭」第13曲「白鳥」を使用している。その題名から想像できるような美しいものでは決してなく、ぼろぼろの穴の開いた簡潔な衣装を身に纏っただけで踊られる。
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白鳥の湖(朝鮮語版)
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「チョン・ヘヨン」の記事における「白鳥の湖(朝鮮語版)」の解説
2003年6月30日から11月7日まで毎週月曜から金曜にMBCで放送された連続ドラマ。全92回。結婚生活のさまざまな面を描く。
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