フラメンコ(Flamenco)
ヘリックス種(Helix) アメリカで1970年代に発見されたイヴァレイスの変異種。 これをイギリスから買い入れた当時は栽培が難しい品種だと思った。 挿し木がうまくできず、ほとんどが枯れた。 イヴァレイスの仲間はどれも丈夫で繁殖力も高いはずだがこれは違うように見えた。 10センチほどの一株が生き残り、その後数年かかってこのかぼそい1株から少しずつ増やしてきた。前後合わせて6~7年かかった。 栽培が難しいと感じたアイビーの多くが、或る程度の株数を保有するようになると栽培が難しいと思わなくなる。それまでにだいたい3~4年かかる。 理論の裏付けがなくおかしな話だが、実際に今までたくさんの品種でこのことを感じてきた。 フラメンコは踊り子のスカートがひるがえる感じをそのまま名前にしたもの。 躍動感のある面白い姿だ。葉と枝のあいだに葉柄がない。このタイプをセシルと呼ぶ。 このセシルタイプのアイビーは葉型の似たものが5種ありそれ以外にもサイズの違うものが数種ある。 共通の特徴は落葉しやすいことと挿し木するときに一番下の葉をポロリと欠いてしまいがちなこと。 挿し木では葉のつけねの節(nod)から発根する。したがってその節の部分を土に差し込まねば根は出せない。このタイプでは挿し穂を長めにして下の葉を取り捨てその節を土にしっかり刺すことが必要。 フラメンコは伸びが速く長い枝を伸ばす。困ったことに枝分かれが少ない。 鉢に支柱を立てあんどん仕立てなどにするしかない。 後にピルエットがこのフラメンコから生まれた。 (ピルエット、ラスチェ参照) |
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