龍潭寺襖絵(彦根市指定文化財)
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「森川許六」の記事における「龍潭寺襖絵(彦根市指定文化財)」の解説
井伊家の菩提寺龍潭寺には、許六の作と伝えられている牡丹に唐獅子をはじめとする襖56枚、合計104面に及ぶ障壁画がある。寺伝では、彦根藩士・中野助太夫が制作を依頼し、次代・助太夫の時に完成したという。『五老井記』『山水賦』など許六自身が残した文章から絵筆を取る機会は多かったと推測されるが、遺作は俳画賛などの小品が多く、本作品のような障壁画は珍しい。そもそも許六の絵画作品は真贋の検討なしに紹介されることが多く、印章が長く残されていたことや印影集が早くに出たこと、芭蕉の絵の師として需要が高かったことなどから、贋作が紛れていることが否定出来ない。龍潭寺襖絵も部屋によって力量に差があり、現在許六筆と言えるのは西入側二之間の「四季耕作図」のみとする意見もある。
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