黒鉛炉の問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/10 13:07 UTC 版)
制御棒一斉挿入(非常停止)時に炉の出力が上昇する可能性がある (RBMK-1000)。 中性子の減速能力が軽水より小さいため、軽水炉に比べて炉心が大きくなる(同じ大きさなら出力は小さくなる)。 運転中に減速材である黒鉛が、空気中の酸素と反応してCOになるなどして、質量が少しずつ減少していく。 プルトニウムは灰に相当する廃棄物であるが、核燃焼の程度が低いためにプルトニウム239の含有量がプルトニウム240と比べて高く、核兵器の材料となる兵器級プルトニウム(239が93%以上)が作りやすい。そのため、核兵器の大量生産過程の中核部が形成できる。 同じく核燃焼の程度が低いために、核燃料のエネルギーが軽水炉とくらべると有効に利用できない。すなわち、発電炉としての燃料利用効率が悪く、経済性に問題がある。
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