黒い川
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 00:24 UTC 版)
ネグロ川の「ネグロ」は黒を指し、その名の通り流れる水は薄いコーヒーのように黒味がかっている。ネグロ川はベネズエラ国境付近を源流とするが、同じくこの地域から流れ出るオリノコ川の水も黒い。2本の川が発する地域は高低差があまりない森林が広がる場所で分水界も不明瞭であり、2つの川を繋ぐカシキアレ・カナールと呼ばれる天然の水路も存在する。森林はほとんどが浸水林(イガッポ林)であり、多雨も相まって枯れた植物が多く水に沈んだ状態にある。これが分解し、有機物の粒子が水に溶け込んで色を黒くする。 黒い川の水は有機酸の作用でpH3.8-4.9と酸性となり、栄養塩類も少ない。このため別名「飢餓の川」(リオス・デ・フォーメ)とも呼ばれる。
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