黄鳥歌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/17 17:55 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動黄鳥歌 | |
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各種表記 | |
ハングル: | 황조가 |
漢字: | 黄鳥歌 |
日本語読み: | こうちょうか |
黄鳥歌(こうちょうか、朝鮮語: 황조가)は、高句麗の第二代王瑠璃明王が狩りに出ている時に側室である漢人の雉姫が、同じく側室である鶻川人の禾姫から「おまえは漢人の家の下女にすぎないのに、どうしてこれほどまでに無礼なのか![1]」と罵られたため実家に帰り、瑠璃明王は馬を走らせ追いかけたが、雉姫は帰らず、嘆き悲しんだ瑠璃明王が創った歌である[2][3]。
黄鳥歌の漢詩訳は『三国史記』に記載され、黄鳥歌は紀元前17年に創られた歌であり文献に出てくるものとしては、朝鮮最古の歌である[4]。
内容
ある時に瑠璃明王が黄鳥(コウライウグイス)のつがいが飛んでいるのを見て黄鳥歌を創った[5]。
- 翩翩黄鳥 (すいすい飛び交うウグイスは)
- 雌雄相依 (雌と雄が寄り添っている)
- 念我之独 (我がひとり身が身にしみる)
- 誰其與帰 (誰とともに帰ろうか)
脚注
- ^ 河村啓介『韓国時代劇秘話 王朝を揺るがす男と女の物語』学研パブリッシング、2012年4月28日、17頁。ISBN 978-4054053212。
- ^ ネイバー知識検索 치희 雉姬. 斗山世界大百科事典
- ^ ネイバー知識検索 치희 雉姬. 韓国学中央研究院
- ^ デジタル版 世界大百科事典『《黄鳥歌》』 - コトバンク
- ^ 河村啓介『韓国時代劇秘話 王朝を揺るがす男と女の物語』学研パブリッシング、2012年4月28日、20頁。 ISBN 978-4054053212。
黄鳥歌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/08 02:53 UTC 版)
詳細は「黄鳥歌」を参照 瑠璃明王の3年(前17年)、王妃の松氏が亡くなり、新たに鶻川人の禾姫・漢人の雉姫をそれぞれ後妻に迎えた。二人は寵を争い仲良くしなかったため、王は二人を別々に住まわせた。あるとき王が箕山に田猟にいった時に二人は争い、禾姫が雉姫を罵って「お前は漢人の婢なのに、なんと無礼なことでしょう」と言ったので、雉姫は恥じ恨んで実家に帰ってしまった。王はこれを聞いて馬を走らせて雉姫を追ったが、雉姫は怒って還らなかった。あるとき王は黄鳥(コウライウグイス)の集い飛ぶのを見て、雉姫を偲び 翩翩黄鳥 (楽しげに飛ぶ黄色の鳥は)雌雄相依 (つがいとなって相寄り添う) 念我之独 (自分を省みれば私は独りである) 誰其與帰 (誰とともに帰ればよいのだろう) という歌を詠んで嘆いた。これを黄鳥歌といい、亀旨歌・海歌詞とともに古代朝鮮のもっとも古い詩歌のひとつとして知られる。
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