高層住宅の点検
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 08:01 UTC 版)
「グレンフェル・タワー火災」の記事における「高層住宅の点検」の解説
6月14日、警察・消防を担当する閣外大臣のニック・ハード(英語版)は、グレンフェル・タワーのように大規模修繕を受けた高層住宅に対し一斉点検を行うと述べた。2017年6月22日、イングランドでは約600の高層建築で同様の可燃性の外壁材が使用されていたと首相官邸が発表し、600棟の外壁材の点検が始められた。同25日、英政府はイングランド25行政区の公営高層住宅60棟の外装材が防火検査の結果不合格だったと公表した。この検査結果は家主と地元の消防・救急当局に通知された。26日、サジド・ジャビド地域社会・自治相はこれまで安全性検査を行った75棟の高層住宅全てが不合格だったと発表した。 23日、ロンドンのカムデン区議会は外装材の除去作業を実施するため地区内の高層住宅5棟の住民を避難させた。避難対象の建物は同地区のスイス・コテージ(英語版)にあり、合計すると約800世帯が居住している。うち1棟は危険性が比較的低いとみなされ住民は帰宅できたが、他の4棟650戸の住民は避難対象となり大半が避難したものの約200人が避難を拒否した。これらの建物はグレンフェル・タワーと同じ業者による外装工事を受けており、調査の結果使用されていた外装材はグレンフェル・タワーと同じではなかったが要求水準を満たさなかったという。グレンフェル・タワーと類似の外装材だったと報じる報道機関もある。また、防火扉やガス管など外壁材以外の防火基準違反も発見された。
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