高地の利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 05:35 UTC 版)
前述の通り農業生産や避暑地・観光地として利用されることも見られるが、こと通年寒冷な気候である場合には、高温に弱い作物の栽培に利用される。例えばレタスは気温が高いと通常食用とされるロゼット状態から茎を伸ばして花をつけるようになるが、こうなると野菜としては商品にならない。このため気温の低い高地で栽培される。 また、標高が高く気圧の低い高地では酸素の量も低くなるため、ここで生活する者は積極的に酸素を取り入れるべく体質が変化し、高度に順応する。具体的には、体内で酸素を運ぶ赤血球の数が増える、といった変化が起きる。これを利用して、水泳やマラソンといった持久力や酸素を体に取り入れる機能が優秀な者ほど有利に働くスポーツでは、しばしば高地トレーニングとして高地に設置された専門の施設でのトレーニングが行なわれる。日本では飛騨御嶽高原高地トレーニングエリアといった施設・地域がある。
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