香炉峰
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 03:30 UTC 版)
香炉峰と呼ばれる山は中国各地に香炉山 (北京市)など数々あるが(二つの峰の間の稜線がU字型で寺廟の入り口に置かれる「大香炉」の下部の形に似ている山をいうので)、廬山には香炉峰と呼ばれる峰が四座ある。廬山北部の東林寺のすぐ南に北香炉峰、廬山南部に秀峰寺(古名:開先寺)の後ろに南香炉峰、同北部の呉障嶺に小香炉峰、凌霄峰の南西に香炉峰である。このうち、南香炉峰が李白の詩「望廬山瀑布」にも詠まれた峰と一般にはされている。そのため、現在の中国で廬山の香炉峰はたいてい南を指す。 一方で北香炉峰が、白居易の詩の一節に「香炉峰の雪は簾を撥げて看る」と詠まれて、清少納言の『枕草子』に引用されていて日本人にもおなじみの峰である。また、北香炉峰のそばには昔巨大な滝があったとされ、他の文化的伝統資料からも李白の詩の香炉峰もこちらであるとする説が日本にはある。
※この「香炉峰」の解説は、「廬山」の解説の一部です。
「香炉峰」を含む「廬山」の記事については、「廬山」の概要を参照ください。
「香炉峰」の例文・使い方・用例・文例
- 中国にある香炉峰という山
- 香炉峰のページへのリンク