食品行政の確立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 05:41 UTC 版)
1856年にマサチューセッツ州において制定された、混ぜ物が施された牛乳の販売を禁止する州法 (Massachusetts Act of 1856) が牛乳に対する初の食品行政の試みとされ、1850年代後半から1860年代前半にかけて、ニューヨーク州やニューイングランド諸州において、市の衛生当局による乳牛の健康調査、残滓(蒸留粕)の施肥禁止などの食品監督行政が行われるようになった。ニューヨーク市における汚水牛乳や残滓牛乳などの偽和牛乳 (adulterated milk) の販売禁止命令は1870年代前半まで複数回発令された。1876年には、ニューヨーク市衛生局に牛乳に対する加水の有無を検査するラクトメーター(乳脂比重計)が利用され、汚染牛乳の摘発を行う牛乳検査官制度が導入された。
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