食品・飲料のチルド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 14:39 UTC 版)
食品・飲料のチルドは、凍結寸前の温度まで冷却して保存すること。 凍結状態の冷凍、半凍結・微凍結状態のパーシャルとは区別される。チルドは低温での冷蔵であるが、冷蔵と区別することもある。 冷蔵庫のチルド室は、英語圏ではそのような言い方はあまりしない。冷蔵室 (refrigerator)、冷凍室 (freezer) に対し、肉室 (meats) と言うのが普通である。 鮮度の低下は温度が低いほど少なくなるが、冷凍してしまっては解凍時に品質が落ちるため、チルドが鮮度を保つのに最も適した温度だと言われる。 温度の定義にはいくつかあるが、 JAS法(食品保存基準)では、5 ℃以下。なお、冷蔵は10 ℃以下。 JIS 9607(冷蔵庫の規格)では、0 ℃付近。なお、氷温はマイナス1 ℃付近、パーシャルはマイナス3 ℃付近。 と定められている。 日本郵便や多くの宅配便会社は、チルド便の温度を0 ℃ - 5 ℃としている。 多くのチルド製品(チルド飲料、チルド食品)メーカーは、チルド製品を、製造から販売まで0 ℃ - 10 ℃の温度で管理されている製品としている。また、保存が低温であるだけでなく、加熱殺菌をしなかったり、しても低温殺菌だったりすることが多い。
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