音楽や楽器と手
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 10:12 UTC 版)
ヴァイオリン、ギター、ピアノ 等々は基本的に手・指を使って演奏するものである。 ピアノの演奏は掌が大きいほうが有利である。手を開いたときに、親指から小指までの距離が短いと、ピアノの演奏では不利になる。ピアノの楽曲では片手で1オクターブの和音(例えば「A」(ハ長調のラ)と、その1オクターブ上のAを同時に押さえるような和音)は頻出するので、親指の先と小指の先の間隔が1オクターブより小さい人は、演奏できる楽曲がかなり限られてしまう。また、「かろうじて1オクターブを押さえられる」程度では、ミスタッチが増える。名ピアニスト フランツ・リストは、とても大きな手のひらをしていて、「1オクターブ+3度」も余裕で押さえることができた、と言われている。しかも、指が太くてしっかりとしていた、と言われている。それに対して、フレデリック・ショパンの手は、指が長く細くて、とても繊細な手をしていたと言われている。ひとりひとりのピアニストの手の性質の違いが、得意とする演奏スタイルの違いとなり、結果として、作曲する楽曲の曲風・曲調の違いともなって現れることになるのである。
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