(1)音声認識・理解、音声対話に関する先駆的な研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/15 16:15 UTC 版)
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1975年にわが国で最初の文音声を認識し理解する日本語音声理解システムを構築した(電子通信学会論文賞受賞)。このシステムでは、並列探索法(ビームサーチと等価)、文脈自由文法駆動型認識法、ワードスポッティング法を提案しており、世界的にオリジナリティの高い研究である。1980年代は各種連続音声認識アルゴリズムを開発した。なかでもDPマッチングと隠れマルコフモデル(HMM)の長所を統合したストキャスティックDP法(IETE論文賞受賞)は、この分野に貢献し、今後、改めて見直されうる手法である。また、音声対話システム、マルチモーダル対話システム、汎用音声対話システム構築ツール等の開発を通じて、わが国の音声対話研究をリードしてきた。 最近ではHMMを超える音響モデリング手法として注目されている隠れ条件付き確率場(HCRF)や深層学習によるニューラルネットワーク(DNN)などの高度な識別的手法が注目される初期において、それらを包含するHidden Conditional Neural Fields(HCNF)による音響モデリング法およびその学習基準であるHidden Boosted MMI(HB-MMI)を提案し、その萌芽的・挑戦的内容が注目されている(電子情報通信学会論文賞受賞)
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