非定型抗酸菌症の治療
【治療】 (1)M.カンサシイは結核と同じ治療。(2)M.フォルツイツムはオフロキサシン(商品名タリビット)が有効。(3)MACはクラリスロマイシン(あるいはアジスロマイシン)とエサンブトールとリファブチン(あるいはリファンピシン)の3剤、さらにシプロキサシンやアミカシンの点滴を加えることがある。薬の副作用や相互作用に注意。免疫再構築症候群として本症が起こった場合には副腎皮質ステロイドを加える。それでもなお病勢が強ければHAARTを中断せざるをえないこともある。
【予後】 治療した患者の40~60%は症状の軽減効果がある。軽快後も治療薬を続ける。但しエタンブトールは15mg/Kgに減量する。HAARTで免疫能が回復できなければ、平均生存期間は4~6ケ月である。
【予防】CD4数が100/μL以下の場合に開始。(1)クラリスロマイシン500mgを1日2回。(2)アジスロマイシン1200mg(アメリカの推奨量)を週に1回。(3)リファブチン(日本では2006年3月現在、未発売)300mgを1日1回。

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