青谷原子力発電所計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/13 23:47 UTC 版)
気高郡青谷町と気高町の両町が鳥取市に合併する以前は、長尾鼻に町境があった。町境は岬の突端部から東寄りにある小さな入江付近に位置していたが、この入江には1980年代に中国電力が原子力発電所(青谷原発)の建設を計画したことがある。 当時はアメリカでスリーマイル島原子力発電所事故が起きた直後で、中国電力が原発建設計画を正式発表するより先に、反原発の市民団体によって計画が公表された。当時の報道に拠れば、青谷原発は110万Kw級の原子炉3基を備え、中国地方では最大規模の原子力発電所となる目算だった。 中国電力側は当初計画の存在を認めなかったが、翌年に計画を認めた。青谷町議会は反対を全会一致で議決したほか、気高町でも町長が反対を公式に表明するなか、地元の反原発の市民団体が予定地や周辺地を買収して共有化してしまい、原発計画は事実上頓挫した。 さらに東側では、岬の付け根に船磯港があり、岬側の高台にある「魚見台」から一望することができる。その先には姉泊海岸、浜村海岸の砂浜が長く続いている。
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