電力の測定方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 16:25 UTC 版)
かつては顧客への納入前にベンダー側で計測してカタログに記載した値(カタログスペック)をGreen500に提出することが認められていた。このためGPUやサーバーの新製品の発売とGreen500のランキングの集計が被った時は、納入先や納入規模は違っても全く同一のスペックのシステムがランキングの上位を占めていることがあった(2015年11月期の6位から10位を占めたInspurのサーバー機、2012年6月期の上位20位を独占したIBMのサーバー機など)。 2016年1月に電力の測定方法が改訂された。コンピュートノードの1/10以上の消費電力を実測し、そこにネットワーク機器の消費電力の推測値を加えた「レベル1」、ノードの1/8以上の消費電力を実測し、そこにネットワーク機器およびネットワーク以外の関連する機器の消費電力の推測値も加えた「レベル2」、システムの全ての機器の消費電力を実測した「レベル3」のレギュレーションが定められ、実測を伴わないカタログスペックの提出は「レベル0」として禁止された。 「レベル1」の計測方法で提出したシステムは、「レベル2」や「レベル3」で提出したシステムよりもGFlops/Wが高くなる傾向があることから、不公平であるという指摘があり、主催者側ではなるべく「レベル2」か「レベル3」のデータを提出することを推奨している。しかし大規模なシステムでは全システムの消費電力の計測を行うのは難しい場合もあることから、現状では「レベル1」の計測方法でも特にペナルティはない。
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