離塁(スタート)タイミング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 03:02 UTC 版)
「タッグアップ」の記事における「離塁(スタート)タイミング」の解説
走者の離塁が可能となるのは、飛球が野手に最初に触れた時点である。即ち、捕球が完了していない状態(たとえば飛球を野手がグラブで弾き、まだ手やグラブで確実に掴むことができていない状態)でも、野手が飛球に触れていれば、走者は塁を離れて差し支えなく、離塁が早すぎるという理由でアピールアウトにされることはない。これにより「外野手が故意にお手玉をしながら内野に徐々に近づくことで走者の離塁を妨害する」という行為ができないようになっている。離塁可能となるのが飛球が完全に捕球されアウトが成立した時点からと誤解されることがあり、フィクション作品でそのような描写をしていることがある。 田中モトユキ『最強!都立あおい坂高校野球部』第8巻、第79球(話)。一死三塁で三塁手が正面への強烈なライナーをグラブで弾いて左翼手の手前への飛球と同じ状態になったが、三塁走者はスタートせず、離塁の準備をしながら打球の行方を見ていて、観戦している野球記者も「これじゃ浅いフライと変わらないからタッチアップは無理!!」と発言している。 中原裕・神尾龍『ラストイニング』第430話の雑誌掲載時(週刊ビッグコミックスピリッツ2014年8号掲載)では、一死一・三塁の場面で、左翼手が飛球に最初に触れた(捕球したと思われた)タイミングでスタートした三塁走者を、左翼手がファンブルしていたのを見た三塁ベースコーチがアウトより離塁が早いのでアピールプレイでアウトになるから戻したという描写をしていた。同話が収録された単行本44巻では左翼手はファンブルせず、三塁走者からは左翼手が捕球するところが見えにくかったので、捕球するより早くスタートを切ってしまったので戻したと修正している。
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