ざつおん‐よくせい【雑音抑制】
読み方:ざつおんよくせい
「ノイズリダクション」に同じ。
雑音抑制
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/06 14:48 UTC 版)
携帯電話を雑音の多い野外や車の中で使うケースは多いが、携帯電話で使われているCELPなどの音声符号化アルゴリズムは音声信号を特定の音声モデルにあてはめパラメータ化を行うため、雑音が含まれるとパラメータ化がうまく行えず音質は悪化する。特にパラメータの冗長度が低い低ビットレートの場合に音質の劣化が激しくなる。雑音抑制はこのような劣化を軽減するためのものである。 雑音抑制の機能はコーデックのフロントエンドとして使われ、大まかには以下のアルゴリズムを用いて雑音を抑制する。 時間領域の信号を周波数領域の信号に変換 周波数ごとのエネルギーを推定 周波数ごとの背景雑音を推定 周波数ごとのエネルギーと背景雑音の平均値とから周波数ごとのSN比を推定 必要に応じ推定SN比の値を補正 推定SN比の値を用いて入力信号をフィルタリング 時間領域の信号に変換 信号の音声部分の周波数ごとのエネルギーは時間/周波数で大きく変化するのに対し背景雑音は比較的一定なのを利用し、背景雑音の推定を行う。雑音が多い周波数は推定SN比が低くそうでない周波数は高くなるので、推定SN比の低い周波数の信号を弱めることで雑音の抑制を行う。
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