雑誌掲載決定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 09:02 UTC 版)
作品の発表にあたり、プロジェクトチームは「手塚作品は紙に印刷されてページをめくる感触、記憶を含めて漫画ではないか」として紙媒体での掲載にこだわり、コミュニケーションロボット「ATOM」を共同開発した経緯から、講談社の『モーニング』に掲載を打診する。しかし同誌編集長の三浦敏宏は「このプロジェクトはほぼ人間によるものであり、やっていることは同人誌と変わらない。キャラとプロットを考えるだけの存在を漫画家といえるのか」と疑問を呈し「AIがどこまでやれるのかを見たい気持ちはあるものの、AIが描いた漫画といえる段階ではない」として一旦は掲載を断った。だが、栗原聡が「制作を続けるほど、AIが漫画を作ることは難しく、人がしていたことの凄さを思い知った」と語ったことで、三浦はその心境が『鉄腕アトム』でアトムを作った天馬博士の「ロボットは人間にはなれないのか」と苦悩する姿に似ていると気付き、手塚治虫が生きてこの事態を見ていたら面白がったのではと考えた。こうしてプロジェクトメンバーと編集部が深く話し合った結果、AIが果たした役割を読者に対して明確に提示することを条件として、掲載決定となった。
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