ぱいどん
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『ぱいどん』は、TEZUKA2020プロジェクトによる日本の漫画作品。ディープラーニングを用いた世界初の人工知能を使って制作された漫画である[1]。合理的なデジタル社会となった2030年の東京を舞台に、異能を持つホームレスの青年が事件解決に挑む物語。
注釈
- ^ ウラジミール・プロップによる「昔話の構造」における「31の機能分類」に基づいて提唱された、物語に共通する展開構造。工学的なシナリオ構築が可能となり、物語が破綻しなくなる[30]。
出典
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- ^ AIで挑む手塚治虫の世界 2020, p. 50.
- 1 ぱいどんとは
- 2 ぱいどんの概要
- 3 制作
- 4 反響
- 5 製作者の自己評価
- 6 脚注
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