集団の形成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/21 00:30 UTC 版)
この種は、成虫の集団が作られることも知られている。食草のアカメガシワ以外の木においても、1枚の葉に数十頭が集まり、しかも樹木の多くの葉にそのような集団が形成される事で、全体として何千頭にも達する密集した集団を作るのが見られ、その姿は「樹木が橙色の果実をたわわに実らせたごとく」とされる。この理由は不明であり、これを冬眠としたものもあるが、集団は夏期に見られる。湊 (1990) は、これが交尾に関わるものとの言及をしている。 藤崎 (2009) は熱帯性の昆虫において、夏期に集団を作ることで湿度を保持し、呼吸を押さえて、休眠を安定させる効果が知られている例を挙げて、これに類する現象である可能性を示唆している。 幼虫は、アカメガシワの果実の上に集団をなすが、時に食草のそばの別の葉の上で集団を作っているのが観察される。これについては、脱皮の前であることが観察されており、いわゆる脱皮集団であると考えられている。
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