雄鶏と宝石とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 雄鶏と宝石の意味・解説 

雄鶏と宝石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/21 00:36 UTC 版)

雄鶏と宝石

雄鶏と宝石」(おんどりとほうせき)は、イソップ寓話のひとつ。ペリー・インデックス503番。

ストーリーは非常に短い。

出典

この話はギリシア語で書かれたイソップ寓話集のテクストには見えず、1世紀にパエドルスがラテン語で書いた『イソップ風寓話集』の第3巻第12話「鶏と真珠」として見える[1]:213[2]。教訓は「これは私の値打ちを理解してくれないひとびとに話しているのです。」[3]となっている。

パエドルスを元にして中世ラテン語で書かれた「ロムルス集」と呼ばれるイソップ寓話集では第1話として収録されている[1]:212。聞く耳を持たない人には寓話を語っても仕方がない、という意味で使われている。

江戸時代の『伊曽保物語』でも、イソップ伝を除く最初の話である中巻第10話に収録されている[1]:212-213

ラ・フォンテーヌの寓話詩には巻1の第20話「雄鶏と真珠」 (fr:Le Coq et la Perleとして収録され、書物の価値を理解しない人を批判している。

あらすじ

雄鶏は、何か食べるものはないかと土をひっかいていた。そのとき、偶然に宝石を見つけた。雄鶏は言った。「ほうっ!落とし主がこれを見つけたらさぞ喜ぶだろうな。でも俺にとっては、世界中の宝石よりも麦一粒のほうがずっと大切さ。」

教訓

愚かな人間は寓話を聞いてもその意味を悟ることができず、無駄である[1]:214

脚注

  1. ^ a b c d 小堀桂一郎『イソップ寓話』講談社学術文庫、2001年(原著1978年)。ISBN 4061594958 
  2. ^ Pullus ad margaritam”. Fabulae. 3 
  3. ^ パエドルス、バブリオス 著、岩谷智・西村賀子 訳『イソップ風寓話集』国文社〈叢書アレクサンドリア図書館〉、1998年、72頁。ISBN 4772004041 


このページでは「ウィキペディア」から雄鶏と宝石を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書から雄鶏と宝石を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書から雄鶏と宝石を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「雄鶏と宝石」の関連用語

雄鶏と宝石のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



雄鶏と宝石のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの雄鶏と宝石 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS