陸上の短距離種目との相違点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 02:34 UTC 版)
「40ヤード走」の記事における「陸上の短距離種目との相違点」の解説
世界レベルの短距離走選手はスターターピストルが鳴ってからスタートするまでに最低でも0.24秒以下のリアクションタイムが求められるが(リオ五輪100メートル準決勝時の山縣亮太のリアクションタイムは0.109秒、同五輪100メートル決勝時のウサイン・ボルトのリアクションタイムは0.155秒)、アメリカンフットボールの40ヤード走のスタートのタイミングは選手個人に任されており、陸上のスタート時のようなリアクションタイムは求められない。 40ヤード走はNFL独自のテスト項目であり、国際陸連が定めた陸上種目の中には存在しない。特に上記の様にスタートの方法が全く異なるため、40ヤード走で好記録を収めた者が陸上の短距離種目で好記録を出せるとは限らない(逆も同様である)。 NFLでも有数の俊足であるワイドレシーバーのJacoby Fordは2010年のコンバインで4.28秒を記録しており(2016年現在で7位タイ)、クレムゾン大学での60メートル走のベストタイムは6.51秒を記録しているが、この記録は歴代の上位50人にも入っていない。 2017年、100メートル走9.79秒、60メートル走6.34秒の世界記録保持者である短距離選手のクリスチャン・コールマンは、NFL最速記録の4.22秒を上回る4.12秒を記録している。 2019年、100メートル走9.58秒の世界記録保持者である元短距離選手のウサイン・ボルトがスーパーボウルのイベントに参加、NFL最速記録に並ぶ4.22秒を記録している。
※この「陸上の短距離種目との相違点」の解説は、「40ヤード走」の解説の一部です。
「陸上の短距離種目との相違点」を含む「40ヤード走」の記事については、「40ヤード走」の概要を参照ください。
- 陸上の短距離種目との相違点のページへのリンク