陰謀の原因
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/12 05:10 UTC 版)
君主に対して陰謀が起きる原因は、他でもない、君主が人民から憎まれるようなことをすることである。人民が秘密裏に行動を起こそうとする一番の動機は「君主の支配下に苦しんでいる人々・祖国に自由を取り戻そうとする」ことである。例えば、カエサルに対してブルータスが行動を起こした動機や、ローマを我がもの顔で支配したファラリス家、ディオニシオス家などを人々が武器で襲った動機も上記の動機によるという。 したがって、君主が「陰謀」で殺される危険を避けたかったら、まず第一にその僭主的な政治のやり方を止めるべきだとされる。それを止めることができない者は必ず「陰謀」にあい、悲惨な運命を甘受しなければならないとされる。 良い君主であれば、本来、陰謀はさほど恐れる必要は無いという。だが、独裁者の多くは非常に陰謀を恐れて、人々に過酷な刑罰を課し、人々を疑い、無実の人に罪があるとし、結果として自ら「陰謀」を誘発しているという。ヒトラー、スターリン、毛沢東などはその例ともされる。
※この「陰謀の原因」の解説は、「陰謀」の解説の一部です。
「陰謀の原因」を含む「陰謀」の記事については、「陰謀」の概要を参照ください。
- 陰謀の原因のページへのリンク