阿蘭陀万才
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昭和9年に長崎市主催の国際産業博覧会が開かれた際、花柳寿太郎指導の下、前年に発表された阿蘭陀風三河万才の踊りを町検の芸妓衆が演じたのを始まりとする。南蛮風衣装に身を包みオランダ人男性に扮した青い服を着た万歳(まんざい)、黄色や橙色の服を着た才蔵(さいぞう)というピエロの踊り子二人が主役となり、日本風、中国風の踊り子らと共に胡弓や木琴などの明清楽に合わせて踊る。長崎に漂着したオランダ人2人が生計を立てるために「万才」を披露しながら正月を祝って回ったと言うのが主な筋書きである。唐扇子を持つのが万歳、鼓を持つのが才蔵である。初演から長らく女性のみが万歳と才蔵を務めていたが、2013年に初めて栄町が花柳流経験者の男性2人組による阿蘭陀万才を奉納した。
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