関連する学術領域
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 06:31 UTC 版)
IMRADは論文の構造に関する概念であるため、ありとあらゆる分野が関連する学術領域となるが、ここではIMRADそれ自体に関する体系的な研究について、最近の動向を説明する。 (1) 図書館情報学的な観点から 論文の構造分析に関しては、図書館情報学的な観点からいくつかの研究がなされている。たとえば、慶応義塾大学の上田修一教授らの研究では、レーベンシュタイン距離を用い、定量的、客観的な尺度から、論文の発行国、発行分野ごとに、どの程度の論文がIMRAD形式を採択しているかを試算している。 (2) スタイルマニュアル、ライティングのHow to本の研究 スタイルマニュアルやライティングのHow to本の記載内容の比較検討を行う研究がなされている。たとえば、東北大学の江藤裕之准教授らは、様々なスタイルマニュアルや、ライティングのHow to本の比較考察を行う研究を多く発表している。スタイルマニュアルやライティングのHow to本は、論文の構成を定める場合が多く、論文の構成に関する解説を加えることも多い。論文の構成に関する解説には、そのスタイルマニュアルやHow to本が関係する分野の考え方が反映されるため、スタイルマニュアルやライティングのHow to本の比較により、それぞれの分野間の比較が一通りはできる。 (3) 言語学からの研究 京都大学の田地野彰教授のグループは、「京都大学学術論文コーパス」に関連した研究に関連して、論文の構造を、言語学的な観点(ムーブ分析)から研究している。
※この「関連する学術領域」の解説は、「IMRAD」の解説の一部です。
「関連する学術領域」を含む「IMRAD」の記事については、「IMRAD」の概要を参照ください。
- 関連する学術領域のページへのリンク