間接的な要因について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 01:13 UTC 版)
「オーストラリアの森林火災」の記事における「間接的な要因について」の解説
乾燥した気候により燃えやすく、非常に強い風が吹きやすい事から燃えた後に拡大しやすい。とくに、ダイポールモード現象によって降雨量が低下し日照量が大きくなると、ちょっとした火でも発生しやすくなる。 原住民のアボリジニは決められた野焼きの管理を行っており、この地域を訪れた多くの冒険家はそれに言及してる。冒険家のジェームズ・クックは、その野焼きから「煙の大陸(This continent of smoke)」とも呼んでいた。生物学の専門家で環境保護活動を行っているメルボルン大学教授ティム・フラナリー(英語版)は、「西洋人が大陸を管理するようになり大火災の悲劇が起こるようになった」と述べている。別の研究者による2001年の研究では、伝統的な野焼きのやり方を捨て、制限のない伐採と野焼きを行った事により、オーストラリアの多くの地域、特に乾季に大規模な山火事が発生しやすくなったと発表している。2017年の研究では、大木を伐採し、低木しか残らなくなったことで大火事が起きやすくなったと発表された。 植生の変化 1942年から2014年に侵略型有害外来植物と認定されるまで、燃えやすいアフリカ原産のガンバグラス(英語版)が牧草として大量に植えられてきた。ガンバグラスは繁殖力が高く、在来植物を駆逐しながら住宅街にまで進出し、火事の際に火の手を拡大させる。
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