開放療法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 23:39 UTC 版)
デイヴィッド・レヴィ(David Revy) 開放療法はある特定のストレスフルな状況を体験した子供に用いられる。レヴィは精神分析的な解釈を不要とし、遊ぶことそれ自体に解除反応効果(抑圧された感情を解放する効果)があるというアプローチを取った。開放療法での治療者の役割は遊戯の場面の展開者となること、子供の不安反応を引き起こすような経験を遊具を通してリクリエイトさせることである。まず、子供は自由に遊ぶことでお遊戯室や治療者と慣れ親しみ、次に、治療者の裁量で子供にストレスを生じさせるような遊具を与える。遊具を通したトラウマ体験の再活性化は子供の苦痛を開放させる働きをする。もう1つの過程においては、子供が自由な遊びを自分自身で展開していく。“演じきること”、つまり経験を再活性化するプロセスの中で、子供は遊びを自らの統制化に置き、過去の経験における受動的な役割を“演じさせられていたもの”から能動的に役割を“演じるもの”になるのである。
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