鎮めの儀式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/18 11:00 UTC 版)
地中には大鯰がいて、時々大暴れをして災害を起こすという言い伝えがある。卑弥呼(ヒミコ)に仕えていたという奈良の鹿、京都の狐、大阪の鼠は卑弥呼の死後、1800年に渡って目の力を使い、大鯰が暴れるのを封印していた。彼らは60年に一度、神無月になると、「運び番役」と「使い番役」の人間を介して、目を神の目が届かない場所に遷し、また自らも目の力を手に入れて鯰の動きを鎮める。この儀式は満月の夜に行われなければならず、満月以外の場合では目の力が衰え、封印に時間がかかるという。そして、神無月に儀式が行えなかった場合に日本全体が大変なことになってしまう。実際に約300年前には鼠が「使い番」をなかなか決めなかったため、満月の夜に儀式が行えず、人間世界が大変なことになってしまったという。
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