鎌倉河岸の酒屋、豊島屋本店
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 18:26 UTC 版)
「鎌倉河岸」の記事における「鎌倉河岸の酒屋、豊島屋本店」の解説
豊島屋は1596年(慶長元年)頃から神田鎌倉河岸で多くの種類の品物を商っていた一族であり、特に酒類を扱っていたのが豊島屋本店である。江戸城築城で鎌倉河岸周辺に人が多く集まるようになったため、初代の豊島屋十右衛門がこの地で商売を始めた。江戸では良い酒の製造が難しかったため、鎌倉河岸に荷揚げ場を作り、灘、伊丹から樽廻船で運んできた下り酒を取り扱っていた。また酒屋だけでなく飲み屋も経営していた。空き樽を味噌屋に売るなどして利益を得ていたため、酒は原価で提供されていた。あわせて売られていた豆腐田楽も評判が良かった。また桃の節句の時期のみ白酒を販売していた。豊島屋が2月末に売り出したことによって、白酒は雛祭りに欠かせないものになった。
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